こんにちは、科特研キャップです。
昭和生まれの自分は、まさに中学高校生時代に、このヤマトの洗礼を受けて育ち、銀河鉄道999やキャプテンハーロック、クィーンエメラルダスなど数多くの松本零士作品に触れてきました。
宇宙戦艦ヤマトのリメイクシリーズを作ってきたスタッフのみなさんも、多くはそんな松本零士先生の影響を受けた方々だと思っていますが、残念ながら宇宙戦艦ヤマト2199から2205にかけて、そのクレジットに松本零士の名前を見ることはありませんでした、ね。
事情通には、松本零士先生と西崎義展氏との間で裁判があり、宇宙戦艦ヤマトの著作権者は西崎氏という判決はでていますが、少なからず…宇宙戦艦ヤマトのビジュアルは松本零士先生が描き出したものであり、星の海に浮かぶスターシャの姿は松本零士先生の描く理想の女性像でもありました。
そんな松本零士先生が、宇宙戦艦ヤマトの著者者ではなくなった後に、この漫画を描いているのです。
新宇宙戦艦ヤマト
しかもこの時代設定は、西暦3199年。ヤマト再び発進!とあるのです。
時代設定は2199年から1000年後の未来。古代進と森雪の子孫たちが新しい宇宙戦艦ヤマトに乗り込み、宇宙規模の危機に立ち向かう物語。物語には新しいキャラクタとして羽黒妖が登場し、宇宙戦艦ヤマトと同型艦の 宇宙戦艦まほろば が登場。
さらに松本零士先生は、アニメーション作品として『大YAMATO零号』も作られていたりします。YouTubeにもアップされているようなので、検索してみてください。
松本氏と西崎氏との間の裁判について
こんな動画がありましたので、事件の経緯等はこちらでご覧ください。
1974年にテレビシリーズが始まった「宇宙戦艦ヤマト」。
その監督として知られる松本零士。
しかし、アニメは一人で作るわけではない・・・
では、作者はいったい誰になるのか。イスカンダルへの14万8000光年の旅。
「ガミラス軍」と「ラジェンドラ人」など。
企画段階からのヤマトを徹底解説する。東京地方裁判所平成14年3月25日判決
弁護士によるノンフィクション法廷ドキュメンタリー。
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動画は、判決文に基づき作成しています。
https://www.youtube.com/watch?v=U6HwAioPjok
ということで、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』が公開される直前ではありますが、後章のおわりにもしかしたら『ヤマトよ永遠に REBEL 3199』の予告が入るかもしれないので、その前に一言書き留めておきたいと思いました。
アニメーションの物語世界だけでなく、メタストーリーとしての現実世界の中で、西崎氏と松本氏との和解があり、リメイク版の『ヤマトよ永遠に』には松本零士先生のお名前がクレジットに入ることを願っている、いちヤマトファンの想いを伝えたいと思いました。
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いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。
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