こんにちは、科特研キャップです。
新海誠監督のツィートの中には、次の新作映画に関する情報が、ときどきチラチラと出てきますが、今回のツィートは新作映画のかなり本質的なことに関して投稿している感じがします。
新海誠監督のツィート @shinkaimakoto
『神は数学者か?』抜群に面白い!世界を説明するのに「不条理なほど有効」である数学とは、果たして物理的実在なのか、脳が作った知的ゲームなのか?
僕はちょうど新作映画の脚本中だったので、あるべき形を「発見」することと、新しいギミックを「発明」することにも重ねながら楽しみました。 pic.twitter.com/tDrsW4qUhx— 新海誠 (@shinkaimakoto) June 14, 2020
僕はちょうど新作映画の脚本中だったので、あるべき形を「発見」することと、新しいギミックを「発明」することにも重ねながら楽しみました。
さて、これはいったい何を意図しているのでしょうか?
- 新海誠監督は新作映画の脚本中である
- 新作映画には、あるべき形があり、それを「発見」すること を含んでおり
- 新作映画には、新しいギミックがあり、それを「発明」すること を含んでいる
らしく、その2と3とを重ねながら、紹介している本「神は数学者か? 数学の不可思議な歴史」を読んでいるということですね。
「神は数学者か? 数学の不可思議な歴史」とは?
では、ただいま新海誠監督が読んでいるというこの本『神は数学者か? 数学の不可思議な歴史』とは、いったいどんな本なのでしょうか?
Amazon の書誌でみると
著者は、マリオ・リヴィオ。翻訳は千葉敏生。 ハヤカワ・ノンフィクション文庫の〈数理を愉しむ〉シリーズの一冊のようだ。
人間の純粋な思考の産物であるはずの数学。
その数学がなぜ、宇宙構造や自然現象、遺伝の法則、株価の挙動など、
現実の世界を説明するのにこれほどまでに役に立つのか?
創造主は数学をもとにこの世界を創ったのか?
ピタゴラスの定理から非ユークリッド幾何学、結び目理論まで数学の発展の歴史を追いながら、
アインシュタインをも悩ませた「数学の不条理な有効性」の謎に迫るポピュラー・サイエンス。
解説/小島寛之
引用: Amazon 商品紹介のページより https://amzn.to/2UIjyw4
著者であるマリオ・リヴィオは、他にも『神は数学者か?: 万能な数学について』や『黄金比はすべてを美しくするか?』など、やはり数学にまつわる本をいくつも出版している。
新海誠監督は、新作映画の脚本中に、本書のどこに魅かれたのか?
新海誠監督のことである。
映画『天気の子』のときに、アニメの中にも登場する雲研究者・気象庁気象研究所研究官・学術博士である荒木健太郎氏との対談で、雲に関して専門用語を多用しながら話していたという。それくらい、ひとつの作品に必要なテーマや知識に関しては徹底的に勉強する監督なのだと感じましたね。そのくらい、けっこう感覚やセンスで一気に作品を仕上げるタイプではなく、じっくりと理論立てて、かなり理詰で作品に取り組むタイプの監督のよう。
なので、本書を読んだからといって、新海誠監督の次の新作映画が数学者の物語になる…ということではないと思われる。ただ、とてもロジカルにものを考え、何らかの形を「発見」し、ギミックを「発明」するらしいことは、最初のツィートでも感じることができる。
そんなわけで、新海誠監督のツィートはなかなか目が離せない。
あわせて読みたい
https://sssp.site/shinkaimakoto-3261
https://sssp.site/tenkinoko-2-744
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いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。
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