こんにちは、科特研キャップです。
2020年末の12月23日にYouTubeに公開された新海誠監督が語る『天気の子』の次に描く未来は、新海誠作品ファンには必見ですが、さらに多くのみなさんに見ていただきたい。
このコロナ禍の今、2年後、3年後の未来に完成する作品づくりに取り組んでいるクリエイターが何を感じ、何を受け止め、何を考え、何を描き、何を表現しようとしているのか。
コロナ禍の今、新海誠が『天気の子』の次に描く未来【報ステ×未来を人から 完全版】【未来をここから】
映画『君の名は。』などで知られるアニメーション監督・新海誠。
2019年に公開された『天気の子』で描いたのは、主人公と不思議な力をもつ少女が“世界の形を変える”ストーリーです。舞台は、異常気象に見舞われた東京。
そこには、現実社会にあるものを緻密に描くことにこだわる新海監督ならではの思いが込められていました。
新型コロナで変わってしまった世界で、次回作を制作中の新海監督。そこで描く未来について聞きました。
1:01~ 新海誠監督“異色の経歴“
2:29~ 最新作「天気の子」の苦悩
4:19~ “世界が変わる映画”を描いた理由
5:36~ 映画制作と新型コロナ
6:56~ アニメーション映画制作とは
9:29~ “2年後の観客”を意識する
10:43~ 「鬼滅」の偉業に思うこと
12:52~ 変わらず大切にしている感情
14:45~ 次回作で描く“未来”
次回作/新作について
Q:次回の作品もやはり想像もできないようなことが起こるんでしょうか?
A:そうですね、まだ言えないことばかりなんですけれども、自分の力が及ばないような大きなことが起きてしまうところから始まる話です。
それはその映画を作って自分たち自身が「自分たちも何とか大丈夫なんじゃないか、やっていけるんじゃないか」と思いたいからっていう気持ちがどこかにあるような気はしますけどね。
コロナ禍は巨大な災害ですが、巨大な災害は僕たちが生きてきたこの数十年間に何度も繰り返されてきているじゃないですか。コロナ禍にちょうど作っている映画ですけど、何か世の中が大きく終わってしまうような変わってしまうような出来事があったとしても、その先で何とかして生き続けていく。変わってしまった世界で、それでも少しでも健やかに生きていく…。
終末のその先で展開されるような映画を作りたいと今は思っていますね。
「何かが終わっちゃう 何とかして食い止めなければ」という映画ではなくて、そんなふうに変わってしまった世界の中で、じゃぁどんな冒険があるんだろうとか、どんなふうに人と想いを通わせることができるんだろうかとか、どんなふうに 変わってしまったショックを生きていくうえで乗り越えていくのかとか。
そんなふうに終末の後に僕たちがむきあわなければいけないことを描く映画を作りたいな…と、いまは思っています。
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いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。