埼玉県秩父市をご存知だろうか?
映画『翔んで埼玉』が、どれほど埼玉県民を愚弄(?)した作品だったかは、この映画そのものが当の埼玉県民がいちばん劇場に足を運んだ(…らしい)という事実からもうかがえるように、埼玉県にはいくつかのブロックがあり、この埼玉県西武はほとんど[秘境]とすら言われかねない場所なのである。かくいう自分自信も、この埼玉県の西部=秩父郡のとある町が出身地である。
そんな秩父市が、アニメーション作品で大評判なのだ。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(通称『あのはな』)
『心が叫びたがっているんだ。』(通称『ここさけ』)
そしていま、ここの新しい作品が加わり、秩父アニメ三部作が完成する運びとなった。
映画『空の青さを知る人よ』- 秩父アニメ第三弾
長井龍雪監督、脚本を岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督を田中将賀が担当する。加えて『あのはな』『ここさけ』企画・プロデュースを行ってきた清水博之と、なんと新海誠監督作品の「君の名は。」「天気の子」も手掛けている川村元気が参加。これはもう事件といってもいい。
【作品概要】
出演:吉沢亮 吉岡里帆 / 若山詩音 落合福嗣 大地葉 種崎敦美 / 松平健
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里 キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
主題歌:あいみょん(unBORDE/Warner Music Japan)
音楽:横山克
原作:超平和バスターズ
制作:CloverWorks
製作:アニプレックス、フジテレビジョン、東宝、STORY、KADOKAWA
配給:東宝
この豪華メンバーによるアニメ作品の舞台が『秩父』なんだと〜!
ひとまず、過去の二作品の予告編だけは貼っておく。
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。- 秩父アニメ第一弾
この作品はテレビ用に作られた作品ですが、劇場版の予告編を貼っておきます。
やばい…こうして見ていたら、吉田の龍勢が気になってしまった。
映画『心が叫びたがってるんだ。』本予告 – 秩父アニメ第二弾
そして、プラスワン「ちちぶでぶちち」- 秩父アニメ Extra
秩父の人はお世話になっている鉄道は、秩父鉄道と西武鉄道。その西武鉄道がオリジナルアニメーション「ちちぶでぶちち」を作ったというのだ。まず本編、その上でPV第一弾、PV第二弾をご覧ください。
本編
西武鉄道オリジナルアニメーション「ちちぶでぶちち」 PV第一弾
西武鉄道オリジナルアニメーション「ちちぶでぶちち」 PV第二弾
秩父アニメに残る秩父の風景
こうしていわゆるロケ地巡り、聖地巡礼のかっこうの材料になる作品が生まれることで、当然ながら観光客がたくさんくるようになる…という効果は大いに期待できるのですが、実はもうひとつ大事なことがあるのです。それは、
それぞれの作品の中に、当時の秩父の風景がアーカイブとして残る
ということです。時代の変化により失われる風景、取り壊される建物、新しくできる建物など、その時々の秩父の風景が、三部作+1(プラスワン)の中にしっかりと描かれ残っていきます。
さてもうここまできたら、そのうち秩父にアニメーション製作会社が生まれるのではないかと思うほどです。
おまけ: 土屋太鳳のキレキレダンス。「ちちんぶいぶい秩父」新CM
いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。
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