完結しました。
『キャプテンハーロック 次元航海』の最新刊にして最終巻の第10巻を読了しました。かつて高校生時代にはじめて連載された『宇宙海賊キャプテンハーロック』にどハマりした自分としては、これはもう感涙です。まずは当時を振り返りながら、そして新生キャプテンハーロックの物語の感想/レビューなどを書き留めておきたい思います。
コミック『宇宙海賊キャプテンハーロック』
言わずと知れた、漫画家松本零士氏によるコミック「宇宙海賊キャプテンハーロック」。宇宙戦艦アルカディア号とともに宇宙を旅する《海賊》である。松本零士氏の作品には、頻繁に共通したキャラクターが存在している。ハーロックもそんな一人だ。ある時は西部劇のガンマンとしてトチローとシヌノラ(女性)と幌馬車で旅をしたり、ある時は第二次世界大戦中のナチスドイツで戦闘機乗りだったり、コミック『宇宙戦艦ヤマト』の中では、戦死したはずの古代守(主人公である古代進の兄)をにおわせるかのような登場をしたり。
この「宇宙海賊キャプテンハーロック」は、わたしが高校生の時に大人向けのコミック誌である「プレイコミック」に連載中で、リアルタイムでプレイコミックを購入していた。当時の大人向けの漫画雑誌であるから当然のように海外女性のヌード写真も付いていたのだが、こっそりと購入しては「宇宙海賊キャプテンハーロック」だけを切り抜き、残りの部分はグラビア写真も含めて友人に提供していた(…ほんとだってば〜)。
その後、その漫画を原作にアニメ化もされ、私自身の理想のヒーローとしてキャプテンハーロックは存在している。
銀河鉄道999にも登場したハーロック
キャプテンハーロックは、同じ松本零士氏によるコミック『銀河鉄道999』にも登場する。同作品の中では、宇宙戦艦アルカディア号を作ったトチローこと大山敏郎も登場、またトチローの恋人でもある女宇宙海賊エメラルダスも登場。コミック版ではエメラルダスが、テレビアニメ版「宇宙海賊キャプテンハーロック」のときは「エメラーダ」と名前が変わったのは大人の事情だったらしいが、それでもテレビアニメ版には、トチローとエメラーダ(エメラルダス)の娘である 大山マユ を登場させたことは大きかった(追記:大山トチローとエメラルダスが夫婦という設定は、どこか南海キャンディーズの山里亮太さんと女優の蒼井優さんとのご結婚にも似てるかも。そういえば蒼井優さんは、CGアニメ版『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』でキャプテンハーロックの伴侶ミーメの声を担当していましたね)。
これによって、松本零士ユニバースの主要なキャラクターとして
- 星野鉄郎
- メーテル(エメラルダスの双子の妹)
- エメラルダス(メーテルの双子の姉)
- トチロー
- ハーロック
- トリさん ← ここ重要!
- ミーくん ←ここも重要!
という松本漫画の最強メンバーが揃うことにになる。
コミック『キャプテンハーロック 次元航海』
今回読了した『キャプテンハーロック 次元航海』は、そのリメイク版といってもいい。主人公であるハーロック、適役となる女王ラフレシア率いるマゾーン。ただそこには、これまで松本零士ワールドに登場した様々なキャラクターが、最初からこういうストリーとしてつくられたのではないか?と疑ってしまうほど、設定もなにもかもが整合性のあるコミックユニバースとして出来上がっている。
チャンピオンREDに連載中のころから気になっており、単行本は1巻から買い進めていたが、その最終回を読了した。
まさか、このような終わり方をするとは、さすが男(いや漢だな)キャプテンハーロックである。多少なりとも卑怯な手口で最終決戦に望んだマゾーンに対して、そう行くか!的な攻撃方法。特にいつもプラモデルで遊んでばかりいるように思われていた副長ヤッタランが実にいい!
この作品の中で私にとって心が震えたせりふがあるので引用しよう。
昨日に絶望し、今日に怒り、それでも明日への希望を失わない。
そんな、キャプテンハーロックをぜひ味わってほしい。
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いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。
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