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山崎貴監督作品「超大作怪獣映画」考察 – 東宝なのでゴジラ映画以外に考えることはできませんが、2つの作品を考察してみました。ひとつは「ゴジラ対メガロ」もうひとつは「ゴジラ1945 – 誕生編」…さらに考察その3を追加!!

こんにちは、科特研キャップです。

先日、エキストラ募集の発表で山崎貴監督による『超大作怪獣映画』(仮称)の制作が発表されました。製作は東宝株式会社、制作プロダクションは株式会社ロボットです。このエキストラ募集の公表から、どんな「超大作怪獣映画」(仮称)が作られるのか、いろいろな考察が出ていますが、科特研キャップなりの考察をしてみたいと思います。

はじめに断っておきますが、これはまったくの第三者による考察であり、監督をはじめ制作会社からの情報は何ひとつ知り得ていません。いちファンの勝手な妄想ですので、あらかじめご了承ください。

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考察その1『ゴジラvsメガロ』

いきなり「ゴジラ対メガロ」というのはかなり唐突すぎるタイトルかと思います。ゴジラ作品のなかでは一番といってよいほど評判がよろしくない作品だったりします。まさかこんな作品を『シン・ゴジラ』後の国産ゴジラ作品のタイトルに持ってくるとは、誰も予想しないかもしれません。ストーリーはかなり荒唐無稽。なんといっても等身大のロボットが何の説明もなく巨大化してゴジラと共闘する…というあたりは、なんだかなぁ〜感満載です。

しかしながらこの作品、ゴジラと対するメガロ以外には、いきなり巨大化するジェットジャガーやガイガンが登場します。ガイガンの登場に関しては、ハリウッド製のレジェンダリーゴジラの続編に登場するのではないか…という予測が出ているなど、かなりの期待値が高くなっていたりしますし、ジェットジャガーに関しては、アニメ版『ゴジラ シンギュラポイント』に登場するや、オオタキファクトリー製のジェットジャガーがかなり人気が出ているという話も聞いています。

そしてこの考察のなによりの決定打は、こちら。

株式会社東宝による「メガロ」の商標登録が2020年に出願され、令和3(2021)年 7月 8日に登録されていることです。区分は7と25です。「メガロ」に関しては他社がいろいろな区分で登録しているのですが、このタイミングでなぜ東宝が「メガロ」を商標登録したかがとても気になります。

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ちなみに、東宝株式会社による商標としては「ガイガン」は1998年3月に出願され、1999年6月に登録。「ジェットジャガー」は2014年7月に出願され2014年12月に登録されたものと、2020年10月に出願され2021年4月に登録されたものがあります。「ジェットジャガー」の後半はアニメ『ゴジラ シンギュラポイント』の公開にむけてのものかと思われます。

また、怪獣のソフビ人形のムービーモンスターシリーズにおいても、2021年7月に「メガロ」が発売になっているのです。ヘドラは50年という記念なのでわかるとしても…なぜ「メガロ」?

ムービーモンスターシリーズ メガロ from『ゴジラ対メガロ』 | ゴジラシリーズ|バンダイ公式サイト
映画『ゴジラ対メガロ』(1973)に登場するメガロが ソフビフィギュア『ムービーモンスターシリーズ』に登場! 全高:約160mm

そして特に作品情報もなく「メガロ」の商標登録が、今回の「超大型怪獣映画」になるのかいなか……。という感じですね。

ただ、それにしてももし仮に『ゴジラ対メガロ』だとしたら…戦後間もない日本を舞台にするストーリーがどうしても思いつきません。ジェットジャガーが旧日本帝国陸軍が密かに開発していた…ような鉄人28号ばりの設定があったとしても…う〜ん、自分で書いていても…無いか〜と思っていたりします。

考察その2『ゴジラ1945 – 誕生編』

そしてさらに考察したその2案は『ゴジラ1945 – 誕生編』です。

1954年の最初の『ゴジラ』が登場する前の物語を描く可能性は無いだろうか…と考えてみました。

今回のエキストラ募集においては、かなり設定が細かく表現されています。

という内容でのエキストラ募集…大募集となっています。

最初の映画『ゴジラ』(1954年)は、まさに同時代。海上保安庁がすでに存在していますし、1950年に発足した警察予備隊は、1952年に保安隊となり、1954年に陸上自衛隊となっていますので、劇中に登場する戦車等は陸上自衛隊をイメージしているかと思います。

それに対して「超大作怪獣映画」の時代設定は1945〜47年戦後の日本と明記されています。シーンとして1945〜47年の戦後日本のシーンがあるのではなく、映画そのものの時代設定が1945〜47年戦後の日本とあるのです。

そうなると当然ながら1954年に登場するゴジラの前…むしろゴジラ誕生の秘密が描かれる可能性があると思っていたりします。

ゴジラ映画の中でも『ゴジラvsキングギドラ』において、タイムトラベルした戦争中のラゴス島でゴジラザウルスの登場があり、結果として米国兵を退け、日本兵を助けるというシーンがあったりします。そのあたりから妄想を膨らませると…こんな感じ。

太平洋戦争末期、敗戦の色が濃くなってきた日本海軍は生物兵器としてなんらかの海洋生物を改造し兵器として使うことを研究していた。結果として研究成果となる生物兵器を生み出すことはできず、そのまま終戦。研究施設はマーシャル諸島のとある島に置き去りになっていた。米軍は戦後その秘密基地の存在を知り、のちに水爆実験場とするのだが、その施設には未完成だった生物兵器「ゴジラ」が存在していたのだった。そしてその研究チームの中にはあの芹沢博士も名を連ねていた。そうだ。芹沢博士はオキシジェンデストロイヤーでゴジラを葬った英雄ではなく、むしろ生物兵器ゴジラを作った張本人の一人であり、その危険性を知っていたからこそ自らの手でオキシジェンデストロイヤーを開発していたのだった。しかも、彼がその間際に焼却した数々の研究資料の中には、オキシジェンデストロイヤーの開発に関する研究資料だけではなく、生物兵器「ゴジラ」製造の研究資料も含まれていたのだった。

映画『ゴジラ』のラストシーンで、山根博士が「これが最後の一匹だとは思えない」という言葉も、実は生物兵器ゴジラの製造に関する情報を知っていたからなのかもしれない。

というわけで、勝手な妄想としての『ゴジラ1945 – 誕生編』を考察してみました。

芹沢博士のオキシジェンデストロイヤーは、本来ならば水中の酸素から膨大なエネルギーを得るための研究といっていましたが、実はそれは完成していて生物兵器ゴジラを生み出すためのエネルギーとして用いられていたかもしれません。

【追加】考察その3『令和ゴジラユニバース ビギニング』

基本的には、考察その2をさらに膨らませたイメージです。ゴジラだけでなくこれまで東宝の怪獣映画に登場したさまざまな怪獣たちが、実はひとつのユニバースとして描き直すための「発端の物語」が描かれるのではいないだろうか。今回の『超大作怪獣映画』は単発の映画のタイトルではなく、これから始まる「令和ゴジラユニバース」全体をイメージしてのタイトルでは無いだろうかと、考えてみまさひた。

まずは、太平洋戦争末期の日本。帝国海軍はその起死回生の一手として「生物兵器」を研究開発していた。最初はイルカに爆弾をつけて敵艦に体当たりする特別攻撃隊として考えていたのだが、そこに登場したマッドサイエンティスト葦原道幸が登場。彼が率いる研究チームが、さまざまな生物から戦うことを本能とする生物兵器を生み出していった。しかしながら、開発の一歩手前で大きな壁が立ちふさいだ。生物を怪獣化させるためのエネルギーだ。葦原博士が求めていたのはまさに原水爆の核エネルギー。日本本土においても核分裂による破壊装置の研究は進んでいたが、結果として米軍による広島・長崎への原爆投下により日本での核エネルギー開発の道は閉ざされ、終戦と同時に葦原の研究機関は閉鎖。葦原博士の行方もわからなくなっていた。

そこに、ビキニ環礁への水爆実験が行われた。廃棄された葦原機関の施設には、あと一歩で生物兵器となる原体が数多く残されたままだったが、そこに水爆による放射能などの巨大なエネルギーがもたらされた。ゴジラを筆頭に、その後登場するアンギラス、ラドン、エビラ、カマキラス、クモンガ、ゲゾラ、ガニメ、カメーバ…さらに人型の生物兵器 フランケンシュタイン、サンダ、ガイラなどの原体もあったのだ。これはのちの『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のラストシーンにおいて、怪獣の細胞の保管庫のような場所がチラリと映されるのだが、すでに戦時下の日本海軍はそれに相当する施設を持っていたのだった。

こうして、生物兵器開発に取り組んでいた葦原機関。その中の若き研究員の一人に博士になる前の芹沢大助がいた。

キャスティングも、この先の「令和ゴジラユニバース」では同じ役者が同じ役を演じるスタイルになり、すべてが同じ世界(ユニバース)の中で起きている出来事として描かれる。当然ながら、キングギドラも登場、ビオランテもなんらかの形で登場。メカゴジラの開発やジェットジャガーの開発なども描かれるものと妄想を膨らませている。

ボランティアエキストラ大募集!

というわけで、いまからでもぜひボランティアエキストラに応募して、「超大作怪獣映画」に参加してみてはいかがですか。

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