昨年(2018年)、大阪芸術大学(あべのハルカス)で開催された小松左京展が東京でも開催されることが発表された。
あの不朽のSF名作『日本沈没』や『復活の日』、『首都消失』を生み出した作家 小松左京氏の展覧会が令和元年(2019年)10月12日(土)から12月22日(日)まで、世田谷文学館で開催されるという嬉しいニュースが入ってきた。
特撮は、SF作品を映像化するときには必要不可欠なものだ。むしろ「映像不可能」と言われた作品こそ、特撮=特殊撮影でど肝を抜くビジュアルとして私たちの目を驚かせてくれる。
映画『日本沈没』の日本が海中に没する巨大なセットの話は伝説だ。
自分にとって小松左京氏の特撮映画といえば、なんといっても 『さよならジュピター』だろう。スタジオぬえによるメカデザイン、木星の大赤斑、その下に潜む「ジュピターゴースト」。木星の宇宙ステーションに向かう宇宙船トーキョー3、木星の軌道上にある宇宙ステーション ミネルバ基地。音楽家 羽田健太郎によるメロディ。映画『さよならジュピター』に関してはSFファンや特撮ファンから酷評も耳にするけれど、自分はその描こうとした世界観はとても好きである。
世田谷文学館で小松左京展が開催されることが決まりました。
没後発見された「万国博を考える会」資料や、「日本沈没」第二部創作メモなどが東京で初展示される予定です。
2019年10月12日(土)~12月22日(日)https://t.co/egKHcOLOpB#小松左京 pic.twitter.com/gbaGeYBLzX
— 小松左京ライブラリ (@SakyoLibrary) June 23, 2019
昨年、2018年の大阪での小松左京展は、こんな感じだったようだ。
- 漫画家時代の原画
- 「日本沈没」直筆原稿
- 「さよならジュピター」関連資料
- 「果しなき流の果に」創作メモ
- 直木賞候補「お茶漬けの味」草稿他
この「さよらなジュピター」関連資料というのが、自分的には興味津々だ。
小松左京展(大阪)本日、2018年7月22日(日)最終日。
・ 漫画家時代の原画
・「日本沈没」直筆原稿
・「さよならジュピター」関連資料
・「果しなき流の果に」創作メモ
・ 直木賞候補「お茶漬けの味」草稿他<あべのハルカス24階・入場無料>
毎日新聞紹記事です。https://t.co/HdQDdxuTX8 pic.twitter.com/sow389Q3Qa
— 小松左京ライブラリ (@SakyoLibrary) July 22, 2018
そうだ。これを書きながら思い出した。小松左京氏の絶筆である『虚無回廊』。その続きを読みたくなってきた。
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いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。