なぜかいま、SF作家の小松左京氏に注目が集まっている。
NHKのEテレ「100分de名著」の令和元年(2019年)7月は小松左京スペシャルだ。
小松左京スペシャル
戦後SFの可能性を拡張した四作品
評論家である宮崎哲弥氏が、小松左京氏の4つの代表作をとりあげ、「神」なき時代の神話としてのSF、現代を生きる「私」の根源と未来を繋ぐ物語として解説している。
- 第1回 原点は「戦争にあり」 『地には平和を』
- 第2回 滅びとアイデンティティ 『日本沈没』
- 第3回 深層意識と宇宙をつなぐ 『ゴルディアスの結び目』
- 第4回 宇宙にとって知性とは何か 『虚無回廊』
3.11以降の静かに沈みゆく日本、進化するAIとその限界……。驚くべき制度で「現在」を予見した知の巨人の作品を読みなおす!という番組。
販売されているテキストには、【はじめに】と題して戦後日本SFとは何だったのか-小松左京を通じて という巻頭言が寄せられている。
Eテレ「100分de名著」小松左京スペシャル。
第2回「日本沈没」(7/8)延べ460万分部を超える大ベストセラーとなった小松左京の代表作。
日本列島が消え去ってしまうという究極の事態を描くことで、“日本とは日本人とは何か?”を問いかけた物語。指南役は宮崎哲弥さんです。https://t.co/xAPBGYT4EE pic.twitter.com/rLbugRnkUL
— 小松左京ライブラリ (@SakyoLibrary) July 7, 2019
小松左京展が東京 世田谷文学館で開催予定!
平成31年2018年、大阪あべのハルカスで開催された小松左京展が、令和元年2019年秋に東京で開催される
開催期間: 令和元年(2019年)10月12日(土)から12月22日(日)
開催場所: 世田谷文学館
昨年の小松左京展では、 漫画家時代の原画、「日本沈没」直筆原稿、「さよならジュピター」関連資料、「果しなき流の果に」創作メモ、直木賞候補「お茶漬けの味」草稿などが展示されていたようだが、東京でも同じ展示なのか、あるいは東京会場ならではの展示が追加されるのかは楽しみなところ。
世田谷文学館で小松左京展が開催されることが決まりました。
没後発見された「万国博を考える会」資料や、「日本沈没」第二部創作メモなどが東京で初展示される予定です。
2019年10月12日(土)~12月22日(日)https://t.co/egKHcOLOpB#小松左京 pic.twitter.com/gbaGeYBLzX
— 小松左京ライブラリ (@SakyoLibrary) June 23, 2019
小松左京展が東京 世田谷文学館で開催予定! 開催日は2019年10月12日から12月22日まで。
映画『さよならジュピター』上映+トーク
さらにこんなイベントが開催されるという。SFファンには酷評を受けている映画『さよならジュピター』だが、自分としてはお気に入りのSF映画の上位にある作品なだけに、ここに注目したイベントが開催されるというのは、嬉しい限りである。
小松左京氏は、この映画『さよならジュピター』を撮影する目的で、株式会社イオを設立した経緯もある。
開催期日
9月1日(日)&7日(土)
タイムテーブル ※両日共
14時~『さよならジュピター』上映
16時10分~休憩
16時20分~トークショー ゲスト:1日 浅田英一特技助監督 他 7日 宮武一貴さん 他
18時頃~サイン会
18時30分頃終演予定
※終演後、ゲストを囲んでの懇親会あり(要別途会費)※懇親会中、撮影会あり入場料:9月1日 前売3500円 当日4000円 懇親会費3500円
9月7日 前売5000円 当日5500円 懇親会費4000円
※9月7日分は7月8日(月)午前10時発売開始。7月7日(土)『サクらんぼの恋』上映会内において、座席指定権付先行販売あり。お一人1枚限り。
[amazonjs asin=”B00DEOW5EI” locale=”JP” title=”さよならジュピター オリジナル・サウンドトラック”]
Amazonページをスクロールすると[曲目リスト]でご視聴できます。
小松左京氏は1970年大阪万博の総合プロデューサーとしても活躍している。そしていま、2025年大阪万博の開催が決定しているのだが、人類の進歩と調和はこの55年のなかで、何ができ何ができなかったのか、そして「人類の進歩と調和」に変わる2025年のテーマは何になるのか。
小松左京に注目することで、令和時代からさらに未来の日本と世界の姿を描きだすことができるのかもしれない。
【リンク】
- 100分de名著小松左京スペシャル |NHK Eテレ
- 株式会社イオ(小松左京事務所)
こんな情報が入ってきた!
小松左京音楽祭
さいたま市で開催中の日本SF大会の入場時に配布されるスーベニールキットの中に、来たる11/30に開催される「小松左京音楽祭」の協賛お願いのチラシが入ってます。みてね。
— 樋口真嗣 (@shinji_higuchi) July 27, 2019
ワンダーフェスティバル2019夏に出展しているアニメ特撮アーカイブ機構ATACのブースにも、来たる11/30に開催される「小松左京音楽祭」の協賛お願いのチラシを配布中です。よろしくお願い申し上げます。
— 樋口真嗣 (@shinji_higuchi) July 27, 2019
だれか、チラシの画像をあげてください。って思っていたら樋口真嗣さんのツィッターにあがててました。クラウドファンディングサイトが8月1日の公開を目指して立ち上げ中だそうです。
最後に
クラウドファンディングサイトは8月1日目指して現在立ち上げ中。今しばらくお待ちください!
— 樋口真嗣 (@shinji_higuchi) July 30, 2019
画像なので、テキストに起こしてみました。
「小松左京音楽祭」実現のためのご協賛お願い |
2019年7月
各位
小松左京生誕88年の今年、10月12日からの世田谷文学館「小松左京展」開催に合わせて、映画やテレビなど映像化された小松左京作品の音楽をオーケストラで聴く「小松左京音楽祭」の実現に向けて、動いております。
演奏は、「伊福部昭さん生誕100周年」「佐藤勝音楽祭」など、新聞、テレビで話題のオーケストラ・トリプティークです。
「小松左京音楽祭」は、下記のような内容で企画しております。
日時:2019年11月30日(土)午後4時から6時半
場所:成城学園澤柳記念講堂ホール
伊福部昭、佐藤勝が使用したピアノ「メイソン・アンド・ハムリン」所蔵。東京都世田谷区成城6-1-20
曲目:映画「日本沈没」1973年版 作曲:佐藤勝
テレビドラマ「日本沈没」1974年 作曲:広瀬健次郎
テレビドラマ「日本沈没」1974年 作曲:田中正史
「宇宙人ピピ」の歌 作詞:小松左京 作曲:冨田勲
「空中都市008」のテーマ 作詞:高垣葵 作曲:冨田勲
「さよならジュピター」の歌 作詞:小松左京 作曲:杉田二郎
演奏:オーケストラ・トリプティーク
指揮:松井慶太
出演者:未定
「小松左京音楽祭」実現のために皆様のご協力をお願いいたします。
【御協賛内容】
受付期間は8月上旬より8月いっぱい 目標金額 200万円
一口 5000円 一口ごとに音楽祭ご招待券(自由席)またはCDを一枚進呈。当日、オリジナルグッズプレゼント
法人の御協賛は、5口以上でお願いいたします。
ご招待券またはCD、グッズの他に、パンフレットにお名前を記載いたします。
御協賛いただける方は、クラウドファンディング https://readyfor.jp/ よりお申し込みください。
「小松左京音楽祭」実行委員会
代表 樋口真嗣(映画監督)
樋口尚文(映画監督・評論家)
乙部類子(元小松左京マネージャー)
西 耕一(音楽プロデューサー)
いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。