こんにちは、科特研キャップです。
ジェームズ・キャメロン監督作品の映画『アリータ:バトル・エンジェル』のDVD、ブルーレイの発売/レンタルがはじまりました。劇場でみたあの感動を再び…ということで、レビューしてみたいと思います。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』
映画『アリータ:バトル・エンジェル』あらすじ
空の上に空中都市ザレムを見上げながら人々が暮らすアイアンシティ。そこではザレムから投機されるくず鉄などの廃棄物の山があった。そこでアンドロイドやロボットのパーツを探すサイバネティクスの専門医師イドが少女サイボーグの頭部を見つける。彼女のボディには今は亡き娘のボディを与え修復された少女サイボーグは「アリータ」と名づけた。アリータの本当の姿は、300年前に地球と火星(火星連邦共和国:URM)との間で大きな戦争があり、その戦場で兵器として開発されたものだった。その戦闘用のボディ”バーサーカー”を見つけたが、イドはその体にすることは反対だった。イドは昼間のサイバネ医師とは異なる賞金稼ぎハンター・ウォリアーとしての夜の顔を持っていた。アリータのボディはいくたの喧嘩には耐えきれず分解。イドはあらためてアリータにバーサーカーのボディを与えるのだった。
アリータの過去を知る空中都市に住む支配者ノヴァは、モーターボール(架空のスポーツ:スケート靴がモータで駆動するローラーボールみたいなもの)の競技中にアリータを殺すよう、他の選手たちをけしかけるが、スタート直後からアリータの敵ではなかった。
恋人となった人間のヒューゴとの出会いと別れ、アイアンシティからはモーターボールのチャンピオンだけが登れるという空中都市。
…映画全体が「アリータ」の世界観を表現するのに尽くされていて二時間あまりの中でのラストシーンは、どこか「第一話終了・つづく」的な印象もありました。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』キャスト/スタッフ
監督 | ロバート・ロドリゲス |
脚本 | ジェームズ・キャメロン レータ・カログリディス |
原作 | 木城ゆきと『銃夢(がんむ)』 |
製作 | ジェームズ・キャメロン ジョン・ランドー |
製作総指揮 | デヴィッド・ヴァルデス |
出演者(役)/日本語吹替 | ローサ・サラザール(アリータ) / 上白石萌音 クリストフ・ヴァルツ(ダイソン・イド)/ 森川智之 ジェニファー・コネリー(チレン)/ 山像かおり マハーシャラ・アリ(ベクター)/ 鶴岡聡 エド・スクライン(ザパン)/ 神谷浩史 ジャッキー・アール・ヘイリー(グリュシカ)/ 木村雅史 キーアン・ジョンソン(ヒューゴ)/ 島﨑信長 エドワード・ノートン(ノヴァ) |
製作会社 | 20世紀フォックス ライトストーム・エンターテインメント |
配給 | 20世紀フォックス |
上映時間 | 122分 |
映画『アリータ:バトル・エンジェル』特撮/VFX
映画『アリータ: バトル・エンジェル』の特撮は、ニュージーランドにあるWETA ワークショップのデジタル部門 Weta Digital だ。この撮影で一番のポイントは、モーション・キャプチャーからさらに進化したパフォーマンス・キャプチャー技術だ。体の動きをコンピュータに入力するだけでなく、微妙な表情までもコンピュータに入力する技術が、この作品でほぼ完成の域に達した感があります。WETA ワークショップは特撮関係者にとってはひとつの夢の工房だと思う。そこでまた新たな映像表現技術が完成したことで、次に生み出される特撮作品に大きな影響力を与えそうだ。
こちらの動画では舞台となるアイアンシティを実際にオープンセットとして作っている過程が記録されている。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』をなぜジェームズ・キャメロンは映画化したのか
実はジェームズ・キャメロンは戦う少女が好きなのかもしれない。というのも、映画『タイタニック』や映画『アバター』よりも前に、テレビドラマとして『ダーク・エンジェル』を作っている。
設定としては遺伝子操作によって作られた特殊能力を持つ人間として生まれた12人の少年少女たちが政府の極秘施設から脱出するところから始まる物語。シーズン1、シーズン2と作られている。
同様に、映画『アバター』に登場するナヴィ族のネイティリも王女であり戦士でもある女性だ。
実はもうひとつの考え方もある。
ジェームズ・キャメロンは映画『アリータ:バトル・エンジェル』で、WETAワークショップとともに《パフォーマンス・キャプチャー》技術を完成させたかったのではないだろうか。これは映画界に対して新しい表現技法となるだけでなく、今後様々な分野において[人の感情をコンピュータに入力する技術]としての確立をめざしているのではないだろうか?……などと、勝手な妄想=仮説を持っている。この「アリータ」でほぼ完成させたパフォーマンス・キャプチャー技術をもって、ジェームズ・キャメロンは、「アバター」の次回作、2、3、4、5をほぼ同時に撮影するという離れ技に取り組んでいるのではないでしょうか。
James Cameron took a (very rare) break from filming on the performance capture stage to record a message to Avatar fans!
Watch for a progress update on the sequels and a brand new trailer for his long-time passion project, Alita: Battle Angel. #AvatarFamily @AlitaMovie pic.twitter.com/Vz6bqp73DA
— Avatar (@officialavatar) November 13, 2018
映画『アリータ:バトル・エンジェル』続編はあるか?!
今作が、全体的に舞台設定やキャラクター設定などの説明回的な位置付けも否めない。むしろこの初回をベースにして続編が展開されるとおもしろいとは思うのですが、ジェームズ・キャメロン氏は、このあと映画『アバター』の続編が待っており、仮に続編があるとしてもかなり先の話になる可能性が高い。あるいはネット配信サービスのどこかから(…例えば ディズニー+ とか)オリジナルシリーズとして作るとか…ね。
映画『アバター』の続編予定(ディズニー発表)
- アバター2『Avatar: The Way of Water』2021年12月17日 公開予定
- アバター3『Avatar: The Seed Bearer』2023年12月22日 公開予定
- アバター4『Avatar: The Tulkun Rider』2025年12月19日 公開予定
- アバター5『Avatar: The Quest for Eywa』2027年12月17日 公開予定
が予定されていますので、アバターが完結してからのアリータの続きになるか、それともそれ以前に、ディズニー+あたりでドラマとして制作されるか…楽しみにしていたいと思います。
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【リンク】
- 映画『アリータ:バトル・エンジェル』公式サイト|20世紀フォックス
いわゆる昭和特撮で少年時代を過ごし、平成・令和となった今、まさに自分はあの頃未来の世界と描かれた時代にいるはずなのに…なぜ宇宙旅行もままならず、海底牧場もできず…チューブの中を走っているはずの列車は無く…という2020年になろうとする時代の中で感じていたりします。せめて映像の世界だけはかつて夢見た未来を描いてくれるのではないだろうか。CG全盛の時代だし、CGは嫌いじゃないし(むしろ好きだし)、でもそんな中でも昭和特撮大好きオーラを出し続けていたいと思います。